518人が本棚に入れています
本棚に追加
私は興奮が冷めやらないまま画面をゆっくりとスクロールして何度もそのメールを読み返した。
「この人もこんな時間まで仕事してるんだね……」
私は小さな息を吐きながら「お疲れ様です」と、呟いた。
すると、横から眞辺が身を乗り出す。
「俺も疲れてるんだけど」
「そうだね、お疲れさま」
私が返事をすると、眞辺は不満気に私を睨みカップを手に自分の席に戻った。
「俺の方がなんか雑」
「雑って何が?」
「『お疲れさま』が」
「……何言ってんの? それよりメール、返信しとくね」
今度は私が白けた目で眞辺を睨み、すぐに視線をモニターに戻した。
最初のコメントを投稿しよう!