夜中のメール

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「あー、ビール。ビールが欲しい」 大声で叫ぶ眞辺に先程までビールを飲んでいた自分が申し訳なくなり、いくら眞辺が好きだと言っても唐揚げを選択したことにも後悔が及ぶ。 「……悪いけど、ビール以外で何か飲み物入れようか? コーヒー? お茶?」 「……お茶。胃に穴開きそう」 「じゃあ、ほうじ茶淹れるね。他には? スープとかもあったんじゃないっけ?」 私は部屋の一番隅にあるキッチンスペースに移動して戸棚の中を物色した。 いわゆる給湯スペースなのだが、IHのクッキングヒーターもあるので簡単な調理なら可能だ。 徹夜が当たり前になるにつれ、鍋や食器などの調理器具が増えていき、いつの間にか少しばかり充実したキッチンになっている。
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