つい、約束を

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すると、彼は穏やかな声色のままで仕事の話に戻った。 『ご挨拶ができたところで、ご検討いただきたい案件がございますので、詳細を改めてメールで送らせていただきたいのですが、よろしいでしょうか?』 「はい! ぜひ、お願いします!」 私は笑顔と共に再び背筋を伸ばした。 『ありがとうございます。では、後ほどそちらでご確認ください。いいお返事がいただけるといいんですが』 彼の言葉に今度は私が無言で微笑んだ。 彼にとってそれが私が先程感じた心地よい間になっていればいいなと思った。
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