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「素直に喜べばいいのに」
私は半ば呆れながら椅子に座った。
眞辺がモニターの隙間から何かを言いたげに私を見るが、私は気付かないふりしてマウスを握った。
「杉浦さん」
眞辺がわざとらしい呼び方で私を呼ぶので、私も業務的に「はい」とだけ返事をした。
「進捗、メールすんだろ?」
「そうだけど」
「打合せするぞ」
眞辺がミーティング用の丸テーブルの方へ椅子を回転させた。
「じゃあ、橋爪くんもお願い」
私が眞辺の隣の橋爪くんに言うと、眞辺も橋爪くんも二人で顔を見合わせ
「何で?」
と、声を揃えた。
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