一日の終わりと始まりの予感

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私の自宅は公園からほど近い、中央線西通り付近に広がる住宅地にあるマンションの一室だ。 七階建てマンションの三階の角部屋で、階段で行けない距離ではないが、いつも通り迷わずエレベータに乗り込んだ。 真っ暗な部屋では静けさしか待っていない。 荷物を放り投げてカーテンを開ける。 部屋に朝日を入れると、ベッドに倒れ込みたい衝動を抑えて、着替えを準備し風呂場に向かった。 一日中動き回った後では身体は汗ばんでべたついている。 それから早く解放されたくて急いたように髪をほどき服を脱ぐ。 下着まで外すと大きな息がもれた。
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