一日の終わりと始まりの予感

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私の実家は岐阜県の中津川市。 名古屋から快速電車を使って一時間強で、通勤出来ない距離じゃない。 今の会社に就職が決まったときは両親も自宅からの通勤を勧めたし、私もそうするつもりだった。 実際、就職して半年間は自宅から通勤していた。 始業が10時なので朝も無理することもなく、移動時間は読書か眠るかであっという間に時間が過ぎたし、家に帰れば食事もある。 だから、疲れていても私の方はほとんど苦にしていなかった。 しかし、数ヶ月もすると私も残業をするようになり、徐々に帰宅時間が遅くなっていった。
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