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「こちらこそ、このようなお話をいただけて光栄です。ご期待に添うよう頑張りますので、よろしくお願いします!」
『ありがとうございます』
彼が微笑むのがわかる。
この人はきっと、仕事のデキる人なんだろうな、と直感的にわかる。
『杉浦さん』
「あ、は、はい」
彼に名前を呼ばれて驚いてしまった。
『ご存知のとおり、あまり時間に余裕がある案件とは言えないので、できるだけ早く打合せをさせて頂きたいのですが……』
彼の言い分はもっともだ。
私がデスクトップにスケジュール表を表示させ、マウスのスクロールボタンに指を掛けると彼が遠慮がちに言った。
『今日でしたら……急すぎますか?』
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