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望月 梓(モチヅキ アズサ)
大学生卒業したてで何もわかってねぇのに愛想のよさだけで仕事やってるような女だった。
それだけならよかったのかもしれないが、愛想がいいふりして、実際には媚びを売るのが得意な女で、最初からいけ好かない女だった。
ただ、モデルなだけに顔も身体も見た目は抜群でスタジオ内でも圧倒的に目を引いた。
だけど、俺にとってはある女以外は興味がねぇし、
とにかく撮影が無事に終わればそれでよかった俺は、他の奴らが彼女に視線を送る中、もっと別のことに興味を抱いていた。
俺は早くこの仕事を終えて、新しい案件に取り掛かりたかった。
当時、化粧品メーカーの案件では関わっていなかった杉浦との仕事が次に控えていたからだ。
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