せめぎ合いー2

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「別にからかってなんかいませんよ。ついでに言うなら寝顔も可愛かったですよ」 「か……可愛かったって……。恥ずかしいんだから寝顔なんて見ないでよ」 私が言うと橋爪くんは「だけど……」と呟き 「眞辺さんには平気で見せてるじゃないですか」 と、口の両端をゆっくりと上げた。 「それは……だって……眞辺は……」 橋爪くんが「眞辺さんは……?」と、先を促す。 先を急かされた私はどうにも居心地が悪かった。 すると、彼は私の返事を待たずにしゃべり始めた。 「わかりますよ、そういうの」 橋爪くんは何事か一人納得するように大きく頷いた。 「僕にもいますから、そういう感覚の女トモダチ。すごく仲はいいけど絶対に友達の域を出ないんですよね」 橋爪くんは私の相槌も待たずにさらに急いで先を続けた。 「杉浦さんと眞辺さん見てるとよくわかります」
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