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「別にからかってなんかいませんよ。ついでに言うなら寝顔も可愛かったですよ」
「か……可愛かったって……。恥ずかしいんだから寝顔なんて見ないでよ」
私が言うと橋爪くんは「だけど……」と呟き
「眞辺さんには平気で見せてるじゃないですか」
と、口の両端をゆっくりと上げた。
「それは……だって……眞辺は……」
橋爪くんが「眞辺さんは……?」と、先を促す。
先を急かされた私はどうにも居心地が悪かった。
すると、彼は私の返事を待たずにしゃべり始めた。
「わかりますよ、そういうの」
橋爪くんは何事か一人納得するように大きく頷いた。
「僕にもいますから、そういう感覚の女トモダチ。すごく仲はいいけど絶対に友達の域を出ないんですよね」
橋爪くんは私の相槌も待たずにさらに急いで先を続けた。
「杉浦さんと眞辺さん見てるとよくわかります」
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