親友の告白

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「どうして?」 「どうしてって……。もういろいろ話が進んでるんだもん。私だけの問題でも、私と彼だけの問題でもない。お互いの家族や親族まで巻き込んでる。式場だって決まってるしこれから招待状も出すところ」 優香が小さな息をつく。 私はバクバクと大きな音を立てている自分の心臓を押さえるように、胸に手を置いた。 「優香……それでいいの?」 「……いいの」 優香はしばらく間を置いて静かに答えた。 「価値観の違いなんて、どこの夫婦にもカップルにもあるものでしょ? 多少の我慢は必要だし、私が合わせてたら彼は満足だし、二人の間に問題は起こらないから」 優香は明るく言ったが、その言葉は私に重くのしかかった。 【価値観の違い】 その一言が私から言葉を奪った。
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