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「ありがとう。美尋みたいな味方がいるだけで心強いよ」
優香が安堵の表情を見せたので、私もそのことに安心してゆっくりとうなずいた。
優香が言うように、これからきっと大変なことになるだろう。
しかし、いつかこのときの決断が間違っていなかったと、二人でまた乾杯しながら話せたらいい。
私はどこまでも優香の味方でいる覚悟だった。
「あーあ。話聞いてもらったら、なんだかお腹空いちゃった。このままお昼にしない? 式場のキャンセルとかもあるから、もうパーッと買い物なんて贅沢できないしね。自粛、自粛」
優香らしい発言だった。
「そうだね」
私もうなずき、彼女の提案どおりランチにすることにした。
すると、優香はフロアに通る明るい声で店員を呼んだ。
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