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まだ迷いはあったものの、親友の優香に力強く言われると、
それが一番いい方法だと思えてきた。
私は目を瞑り、深く息を吸い込み、そして吐き出した。
そうして目を開けると目の前がパーッと開けた気がした。
「やっぱり、一番先に優香に相談するべきだった」
私が言うと、優香はパスタを頬張りながら
「ん?」
と顔を上げた。
優香もすっかり元気を取り戻して、食欲まで出てきたようだ。
彼女がキョトンとした顔でぐもぐと口を動かすので、私は思わず笑みをこぼした後、眞辺にも相談したことを打ち明けた。
「え、あのデザイナーさんに言っちゃったの?」
優香はパスタを巻きつけたままでフォークを皿に置いた。
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