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「だって……優香以外に相談できるのアイツしかいないし……」
そのことについては多少の後悔があったので、私はため息交じりに唇を尖らせた。
すると、優香までもがため息をつく。
「……彼、何か言ってた?」
私は首を横に振った。
「……なんのアドバイスもなし。まあ、あのときは仕事も大詰めだったし、なんか不機嫌にさせちゃったから……。あのタイミングで私が話したのが悪かったのかも」
私は再び後悔を噛みしめる。
優香はどう思ったのか、再びため息を一つこぼした。
「……とにかく、その人と二人っきりで食事でもしてみて。そしたら美尋にもわかるから」
優香は私に念押しすると、再びフォークを手にしてパスタを口に運んだ。
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