親友の告白

22/31
前へ
/31ページ
次へ
「だって……優香以外に相談できるのアイツしかいないし……」 そのことについては多少の後悔があったので、私はため息交じりに唇を尖らせた。 すると、優香までもがため息をつく。 「……彼、何か言ってた?」 私は首を横に振った。 「……なんのアドバイスもなし。まあ、あのときは仕事も大詰めだったし、なんか不機嫌にさせちゃったから……。あのタイミングで私が話したのが悪かったのかも」 私は再び後悔を噛みしめる。 優香はどう思ったのか、再びため息を一つこぼした。 「……とにかく、その人と二人っきりで食事でもしてみて。そしたら美尋にもわかるから」 優香は私に念押しすると、再びフォークを手にしてパスタを口に運んだ。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

485人が本棚に入れています
本棚に追加