親友の告白

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―――木曜日。 デスクでコンビニランチを15分ほどで済ませると、私は眞辺のデスクに回り込み、パソコンのデスクトップをのぞき込んだ。 「眞辺、紅屋の件、今週中になんとかなりそう?」 「なんとかするしかねぇだろ」 眞辺は視線はデスクトップに置いたまま、ペンでタブレットを撫でながら言った。 ここのところ締め切りが連続していた眞辺には、少々……どころではない疲れが滲んでいる。 体調を崩さないか、心配だった。 「眞辺、今日は締め切りないんでしょ? 久しぶりに焼肉でも行かない?」 今日……明日一番の締切りはないはずだ。 「焼肉か……」 私の言葉に、眞辺は画面から顔をそらさず反応した。 「食いてぇな」
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