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生姜焼きやら唐揚げやら、お弁当の匂いが部屋中に広がる。
私たちはお弁当を味わいながら、雑談を交わした。
「船越さん、休みの日に仕事なんてしてていいんですか? 奥さんももうご実家から戻っていらっしゃってるんですよね? 大丈夫なんですか?」
私がたずねると、船越さんは椅子の背もたれに身体を預けて腕を組んだ。
「それはこっちのセリフだ。お前らこそ、仕事のしすぎだろ。って、俺が言えた立場じゃないけど。俺はさぁ、嫁さんの理解があるから大丈夫。できた嫁でなぁ……」
どうやら何も問題はないらしい。
私たちは、しばらく船越さんののろけ話を聞くことになった。
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