人肌

26/39
前へ
/39ページ
次へ
「眞辺……笑わないで聞いてくれる?」 瞼が熱くなると同時に喉の奥に引き攣るような痛みが走り、 私をじっと見つめる眞辺の顔にはわずかに緊張が滲んだ。 「笑うかよ……」 そのせいか、眞辺の声はかすかに震えた。 震えは空気に乗って私に伝染し、私の唇さえも震わせた。 「私……眞辺が……好き………」
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

416人が本棚に入れています
本棚に追加