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手のひらの動きに合わせ、眞辺が首筋にキスを落とす。
くすぐったくって、心地よくて、
気持ちいい……。
私は口からもれ出す熱い吐息の中に、わずかに声をもらした。
もっと……。
無意識のうちに心の中ではせがむように唱えていた。
けれど、眞辺は私を焦らしているのかその先に進まない。
「眞辺……?」
薄目を開けて乱れた呼吸の合間に口を開いた。
眞辺は再び首筋に口づけすると、私の髪を掻き上げた。
「お前……熱い。熱あんだろ?」
眞辺はそう言って手のひらを私のおでこに当てた。
「……熱なんてないよ。大丈夫」
私が言うと、眞辺は小さく息をついた。
「バーカ。無理させられるかよ」
眞辺はベッドの下から毛布を引っ張り上げると、下着姿の私の身体の上からふわりと掛けた。
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