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眞辺の長い指の動きに私はシーツを掴んで身体をよじった。
「眞辺……」
眞辺の指が音を立てて、私の最も弱い部分を怪しく弾く。
……いつも苦痛に耐えていた行為だった。
気持ちがいいなんて感じたこともなかった。
ただ、相手に合わせ、相手が満足するまで必死に耐えて、事が終わるまで歯を食いしばっていた。
感じているふりをして声をあげるが、そうすることで、自分自身にも冷め、虚しくなるばかりだった。
だけど、今、私はそんなことを考えるゆとりもないほど、眞辺のすべてに翻弄されていた。
眞辺の指先は、私のすべてを知り尽くしているかのように、私の感じるすべてに触れ、
私は声を我慢することも出来ず、部屋に響く卑猥な音に恥じらいながらも、わずかにも自ら腰を動かしていた。
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