私の知らない色

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突然何を言い出すんだと、呆れて笑おうとしたとき、 モニターを通じて橋爪のデザインが目に入ると、俺は開きかけた口を静かに閉じた。 俺が何を思っているのか、杉浦にはすぐにわかったのだろう。 「……気付いた?」 俺は杉浦をちらりと見ただけでモニターに視線を戻した。 「そのデザインだって、橋爪くんのオリジナルだけど、眞辺の影響いっぱい受けてる。もちろん、眞辺が指導してるんだからそれは当たり前かもしれないけど、眞辺への憧れがいっぱい詰まってるの、よくわかる。眞辺を心配してたって言うよりは……早く認めてもらいたいのね、きっと」 橋爪のデザイン画を見ていると、 杉浦の話を納得せざるを得なかった。
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