私の知らない色

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「紅屋の新しいパッケージ……父や母に自慢したい。こんな素敵な仕事やらせてもらってて、毎日充実してて……、 私はちゃんと幸せだって、伝えてみる」 「いいんじゃねーの」 俺は綻んだ顔を向けながら頷いた。 しかし、その後すぐさまハッとする。 「てかさ……俺の紹介は?」 急に眉をひそめる俺を見て、杉浦は噴き出した。 「もちろん紹介するよ。私が幸せなのは……眞辺がいてくれるからなんだし」 杉浦は俺を見つめ、俺が見つめ返すとはにかみながら目を逸らしてしまった。 それでも俺はテーブルに頬杖をついたまま杉浦を見つめ続けた。 「……何?」 「可愛すぎ」
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