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「昼までいいだろ?」
胸元に手を伸ばしかけると、杉浦が突然上半身をベッドから起こした。
「ダメ! 今日はダメよ! 昨日サボった分今日はみっちり仕事しなきゃ。紅屋の件、ホントに間に合わなくなる。もう少し横になってていいから、私、先にシャワー浴びてくる」
杉浦は慌ただしくベッドから抜け出すとバスルームへ行った。
俺はそんな杉浦の様子に笑いをこぼしながら頭の下で手を組んで天井を見上げた。
目が醒めるまで、
夢だったらどうしようかと、
頭の片隅で思っていたのかもしれない。
目を開けて、
隣にアイツがいて、
心底ホッとした。
俺って……
中学生の思春期レベルで、
頭の中、
アイツでいっぱいなんだな……。
白い天井を見上げながら込み上げる笑いに口元が緩んだ。
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