私の知らない色

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俺が言うと、杉浦は突如顔を赤らめた。 ……夕べ、あんなことしておいて、その反応かよ。 思わずツッコみたくなったが、こういうところがコイツの可愛いところだった。 俺が【待ち】の姿勢を貫くと、杉浦は「明るいと……恥ずかしいね」なんて言って、目を泳がせながらキスをくれた。 「……おはよう」 杉浦の濡れた髪が頬を撫でる。 「ちゃんと乾かせよ」 俺は杉浦の髪に触れてベッドから出た。 いつものように、 ……いつも以上に、 俺は杉浦に乗せられる。 「さーて、今日も頑張るか」って。
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