私の知らない色

6/20
前へ
/20ページ
次へ
俺が風呂から戻ると、杉浦はもう化粧を済ませ、服装を選んでいるところだった。 「朝ごはんはどこかで食べようよ」 杉浦の提案で俺たちは手早く支度を済ませ、足早にマンションを出た。 杉浦が時間を惜しむ気持ちはよくわかる。 俺たちはファーストフードで朝食を済ませ、仕事場に向かった。 暖房のスイッチを入れ冷え込んだオフィスを温める。 夕べの残像がまだ脳裏に鮮明に映るが、 今日は杉浦の言うとおり、本腰入れないとヤバいことになりそうだった。 到着してすぐにパソコンの電源を入れ、椅子に座ると、 「ん?」 と、あるものが目についた。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

458人が本棚に入れています
本棚に追加