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返事に戸惑いながら、私は白状する。
「好きなことやってるときは……誰だってこんな感じでしょ?」
「好きなことか……」
眞辺の意味深な視線から逃れようとしたが、無駄だった。
その視線に押されるように、私は口を開く。
「眞辺のデザインが好きなだけ。眞辺が作る色が……すごく好きなの」
私の口からすべてを聞き出した眞辺は満足気にニヤリと笑った。
「そんなに『好き』『好き』言われると、仕事中ってこと忘れるんだけど?」
眞辺が顔を突き出すので、私は慌てた。
「ま、眞辺こそ……どうしたらそんなデザインが思いつくの? デザインするとき、何考えてるの?」
「俺の企業秘密を聞くのかよ?」
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