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「な、何だよ?」
眞辺が何事かと怪訝な顔をする横で、私は明るい表情で目を輝かせる。
「眞辺、見て! 虹!!」
私は眞辺の肩越しに空を指さした。
空には、綺麗なアーチを描いた大きな虹がかかっていた。
空の青も澄んで鮮やかだが、そこに架かる虹も七色の色彩がくっきりと見て取れ、まれに見る美しい光景だった。
眞辺も指さす方へ顔を向け、虹を見つけると「おっ」と小さな声をあげた。
「綺麗ー!」
私はオフィス街の路上で子供のようにはしゃぎながらいつものようにスマホを取り出し、カメラを起動させると鮮やかな虹を撮影した。
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