474人が本棚に入れています
本棚に追加
私は改めて気付かされた――
隣に眞辺がいるだけで、
いつも見る風景は『いつもと同じ』ではなくなる。
彩(イロドリ)を変え……
鮮やかさを増し……
いつもと違う色に色づいていく。
眞辺がいれば、
私はいつも新しい世界を見ることができる。
私はまた……
いつもの好奇心が疼(ウズ)き出すのを抑えられなかった。
これから先、どんな未来が待っているのかはわからない。
もしかしたらバラ色の人生とはいかないかもしれない。
だけど……
それがどんな色であれ、
眞辺と一緒に見られるのなら、
私にとってはバラ色よりも鮮やかに輝くに違いない。
例えば、ほら――
今、目の前に広がる空の色でさえ、
今まで見たことのなかった
私の知らない色に見えるのだから。
最初のコメントを投稿しよう!