私の知らない色ー2

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「ねえ、眞辺」 私が呼ぶと、眞辺が「ん?」と返事をする。 「これからもずっと、私の知らない、眞辺の色で私を染めて」 空から舞い降りてきた心地よい風が私の髪をなびかせる。 そして、私に触れた風はそのまま眞辺の前髪をふわりと揺らした。 眞辺がフッと小さく微笑むのを見て、 私は仕事中だというのに、自分からキスしてしまいそうになる。 けれどその衝動をなんとか抑えた。 だけど…… 私の努力も無駄に終わる。 眞辺が私を引き寄せ、唇を重ねた。 「んじゃ、今日は……何色にしてほしい?」 眞辺の笑顔に私は彼の腕の中で微笑み、口を開いた。 「じゃあ、今日は――――」 ・・・・・・・Fin・・・・・・・・
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