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あの四葉から指名をもらった眞辺さんが、今回の依頼には全く乗り気じゃなかったのだ。
単なる気まぐれか、わがままか、俺には全く理解できなかった。
それは紅屋の案件が進んでしばらくたっても変わらなかった。
一方、杉浦さんの方にも別の変化があった。
「杉浦さん、最近メイク変えましたよね?」
耳に入ってきたのは杉浦さんのアシスタント小森千里(コモリチサト)の声だった。
確か俺より一つ年下だが、入社は俺より半年早い。
いつもカラフルなビビットカラーの服装が特徴で、赤、青、黄色、ピンクに緑。色鮮やかなカラーが日替わりで目に留まる。
モノトーンやベージュのようなシックな色目の服装の多い杉浦さんとは対照的だ。
そんな彼女が、杉浦さんの横から彼女の顔を覗き込んでいる。
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