番外編【新人デザイナーの憂鬱】

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それは…… 初耳だった。 「……そんなに……イケメンなんですか、その人」 なんだが顔が強張る。 それに気付かれないようにわざと苦笑いを作ってみせた。 眞辺さんは相変わらずペンタブを握ってモニターを見たままだるそうに答える。 「別に、たいしたことねえよ」 そして、そう言ったかと思うと、急にデスクにペンを転がし席を立った。 「あーー進まねえな。コーヒー淹れてくる」 そう言うと、眞辺さんは休憩スペースに行ってしまった。 「あれは……相当、焦ってるね」 まるで何かを企むかのように、小森はニヤニヤして言った。 「ねえ、これであの二人にも何か進展あるかもよ?」
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