番外編【新人デザイナーの憂鬱】

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「はあ? あの二人って、誰だよ?」 「はあ? 『あの二人』って言ったら、あの二人以外に他にいる? こっちが「はあ?」だよ」 小森は俺を睨みつけた。 「早くくっついちゃえばいいのにね」 俺が返事をしないでいると、小森はかまわず続けた。 「でも、今回は絶対に進展するわよ」 「……どうだか。そうは思えないけど」 口が勝手に動いていた。 それを小森が笑った。 「じゃあさ、賭けない?」 「は?」 「期間はクリスマスまで。あの二人が付き合い始めるかどうか。負けた方はクリスマスプレゼントを用意する」 「はあ?」 「じゃあ、決まり」 「は? 勝手に決めるなよ?」 「どうしたの、二人で。何か問題?」 俺が小森を睨んだところへ、杉浦さんが戻ってきた。
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