貴婦人のイタズラ

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それが例え歪んでいたとしても そこに私たちの幸せがあるのなら 他人の意見の介入など 無意味で不必要だ。 私は余計なことを 気にし過ぎていた。 私がもっとも気にするべきは 生涯のパートナーである 大切で、唯一の 温人さんのことだけだった。 「本当に、いいの?」 「私からお願いしてるのに」 「じゃあ……このまま 最後まで君の中にいても?」 「え……あ、ん」 その伺うような言葉と同時に 軽く揺さぶられる。 思わず中を締め付け 私は目を丸くした。 ようやく気付く。 彼がいま セーフティーなしで、私の中にいることに。 つまり、それは……。 「いいよ」
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