貴婦人のイタズラ

4/39
前へ
/39ページ
次へ
でもなんだか それを口にするのは恥ずかしく 淫乱だと思われるのも嫌で ただその喜びを黙って感受した。 それに痛みはなくとも 無理に身体をこじ開けるような ふたつに割ろうとするような行為は それなりに圧迫感があり それなりにつらく けれどずぶずぶと私の中に 温人さんが沈みこんでくるのを感じると 呼吸を忘れるほど嬉しくて 苦しさなどかき消えてしまう。 「は、あ、あー……」 「奈々緒……つらくない?」 行き着くところまで行き着いたあと 温人さんは嬉しそうに そんなことを聞いてくるものだから つらいに決まってる、と 言葉を返す代わりに中を強く締め付けた。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

437人が本棚に入れています
本棚に追加