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一瞬顔をしかめた直後
いつもは穏やかな瞳の中に
揺らぐ炎に似た何かが灯るのが見えた。
「あぁっ!?」
「いまのはお前が悪いよ」
突然開始された律動。
その衝撃に心も身体もついていけず
短い悲鳴を断続的に上げながら
意識を飛ばさないよう
温人さんの腕に必死にしがみつく。
どうしよう。どうしよう。
頭がおかしくなりそうだ。
苦しいのに気持ちよくて
嬉しいのに涙が出てくる。
このまま激しく
めちゃくちゃにしてほしい。
心も身体もバラバラに砕くように
一切の手加減もなく。
そうしてまた
生まれ変わるように
散ったピースをひとつひとつ積み上げて
私を再構築していきたい。
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