12月・1月

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その日からはあっという間で、変わらずに目は先生を探す日々。 気が付いたらもう12月に入っていた。 12月といえばやっぱりクリスマス。 私が大好きな日。 キラキラしてて、その雰囲気だけで幸せになれる。 そんな日にはやっぱり先生と過ごしたいと思ってしまう。 だけど先生は先生で私は生徒だから。 たまに話すことができてもクリスマスなんてワードは一切出さない。 っていうか、彼氏いるのかも知らない。 気になるけど怖くて聞けないし、聞いて「いない」って言われたら私は諦めることはできず、でも結局は想いを伝えられないんだ。 この気持ちは誰にも言っていない。 どんなに仲がいい子にも、家族にも。 だから、決めたんだ。 私はこの気持ちを伝えない。 ずっとずっと自分の中に留めて、それでいつの日か、そんな日もあったな、って、笑えるようにしたい。 それが一番でしょう?
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