12月・1月

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学校が始まっても私はなかなか先生と会わなかった。 授業があるだけ。 たまにすれ違っても挨拶をするくらい。 おみくじは当たっていた。 『努力次第でしょう』 努力なんてできない。 仕方も分からない。 私が女じゃなかったら、男だったら先生は私を見てくれた? 私が生徒じゃなかったら、もっと早く生まれてたら……。 そのどれも叶わないなら、せめて、せめてあなたのいない世界に生きたかった。 辛くて苦しくて、泣きそうで、だけど泣けなかった。 その頃にはもう決心していた。 この恋は叶うことがないのだから忘れてしまおう、と。 だって忘れてしまわないと私は壊れてしまう。 先生が好きすぎて。 だから、もう好きじゃない。 先生は先生。私は生徒。 嘘で真実を隠して、私は私に戻ろうとしていた。 先生を意識する前の私。 辛いことなどなく、ただ笑って過ごしていた時の私。 そう思うとなんかそんな気もしてきた。 さようなら、私の初恋。
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