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「わかんない。でももし私達が大きくなって、離れ離れになっちゃってたとしても、これがあったらきっとまた会えるでしょ?」
「でもでも、もしそうなっちゃった時に、私だけ夢が叶えられて無かったりしたら?あーちゃんだけ叶えられてたら?」
「その時はまだ持ってて!二人供ちゃんと叶えられる迄はみっちゃんに持ってて欲しいの!」
「わかった!持ってる!夢も絶対叶えるからね!」
キーホルダーを渡して空いた手を、今度は小指だけ立てて差し出す。
「ありがと!それじゃあ、指切りしよ」
「うん!ゆーびきーりげんまん嘘ついたら針千本のーます!」
「「指切った!」」
一週間後、彼女は再びの親の転勤により、この街を離れていった。
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