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皆昔は仲が良かった。男だけでキャアキャア言ってた頃が一番楽しかった。
それなのにどうだ?確かにアリスにゃんが入って来てからは変な空気になった気がする。
皆アリスにゃんを気にしたり、ワガママを聞いてあげたり。
別にアリスにゃんが悪い訳じゃない。
でも、だ。
「大体アタシ以外の女の子、クランに入れないでねぇ~って言った時点で気付いたね」
「………」
「あ、このクラン長くねぇなって」
これがクランの果てか…。
皆ソルジェを除け者にしようとしてるんだ。
「俺もクラン辞めるわ」
そう思うと俺は無性に腹が立った。たった一人の女に振り回されるメンバーなんてもう要らない。
「は?マジで言ってんの?」
「大マジよ」
俺は単細胞と言うか、猪と言うか、こうと決めた事はとことん突き通す性格だ。
辞めると決めた今、俺にする事は一つしかなかった。
「ちょっとボンゴレさんと話つけてくるわ」
半ば無理矢理にスカイプを切り、ボンゴレさんにチャットを打つ。
『今大丈夫ですか?』
その文字への返事はすぐだった。
『おう』
さて何て言おうか。ソルジェの事か、アリスにゃんの事か。
それとも何も言わないで辞めるとだけ言おうか。
悩んだ結果、俺はスカイプをかけた。
そしてこう言う。
「辞めますっ!クラン!」
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