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『いいでござるなぁ!』
『俺も参加したいぜ!』
皆口を揃えてそう言う。俺もオフ会には興味があった。
だってアリスにゃんと会えるんだぜ?やべぇだろもしかしたら恋が始まるかも…。
そんな期待をしていたが、当のアリスにゃんはあまり乗り気ではないらしい。
『えぇ~?私恥ずかしいよぅ……』
そう言って最初は断っていたが、ボンゴレさんを始め皆に説得されて、アリスにゃんは首を縦に振った。
結局集まるメンバーは八人の内六人。一人は仕事で行けないらしく、もう一人は集まる場所が遠すぎる為来れないとの事だった。
そして冒頭に戻る。
俺は呆然としていた。
待ち合わせ場所にしたのは地下鉄を出て噴水のある所。
俺はそこに到着した。噴水の前には確かにそれらしい集団はいる。というかこいつらしかいない。
1、2、3……
四人いるようだ。
俺はその集団に近付き声を掛けてみた。
……違和感を感じつつ…。
「あのぉ、LFの人スか?」
緊張はしていた。だって初めて会うから。でも挙動不審の俺に年上であろう男性が言葉を返してきた。
「その声はラル君かね?」
ラル、それは俺のネット上の名前だ。
俺は胸を撫で下ろした。よかった、人違いではないみたいだ。
いや、よくないかも。
人違いだったらよかったかも…。
そう思う理由は一つ。
四人の中にいるただ一人の女の子が
ぶううううううっっっっっさ
いやいやいやいや!!!
いやいや!!!いやいやいや!!!違う違う!!!!
これはアリスにゃんじゃないだろ!?だってアリスにゃん、可愛かったじゃないか!!
「あぁ、ラルくぅん?初めましてぇ」
えへへと笑うぶsは俺を媚びた様な目で見てきた。
この声……間違いなくアリスにゃんだ……。
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