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ソルジェの突然の言葉に俺を始め皆が固まった。
つーかあれか、アリスにゃん『えへへ、ラル君だけだよぉ?』とか言って写メ送ってきたの、あれソルジェにも送ってたのか。
俺は場の空気に耐え切れずメロンソーダを飲み干した。
「えっソルジェ君何言ってるの…アリスにゃんだよぉ~」
笑って誤魔化しているが俺には分かる。アリスにゃん相当焦ってるな。
そんなに焦るなら別人の写メなんか送らなきゃよかったのに。
「いやなんか、ちがくね?」
ソルジェも大概しつこい。もうやめろってこの会話…。
「な、なに」
「つーかどっちかって言うとブ「やめろおおおお!!!!」
コイツ今やばい事言おうとした!言っちゃいけない事言おうとした!!
俺はソルジェの言葉を遮って太腿を叩いた。いかんいかん、いくらアリスにゃんがぶsだからってそれは言っちゃいかん…!
「ソルジェ!トイレ行くぞ!」
「は?」
「俺は連れションしたい派なんだよ!!」
俺は椅子がガタンと鳴る程勢い良く立ち上がった。そして左隣のソルジェの腕を掴み、無理矢理立たせる。
コイツをこのままにしていてはいけない。コイツ見た目もヤンキーだけど根っからのヤンキーだ。絶対やばい事を言うのは目に見えている。
連れション作戦を決行した俺は無理矢理ソルジェを引っ張ってトイレまで歩いた。
「おいソルジェ…」
トイレに入った俺はソルジェを睨んだ。そうでもしないと負けそうだったからだ。
「なんだよ」
ソルジェは不機嫌そうに俺を睨み返す。あ、負けちゃうかも。俺は早速折れそうになる。
「なんだよ…じゃねぇよ…」
だがここで負けてはいけない。態度を改めてもらわないと、絶対に面倒な事になる。
二人とも個室には入らず、洗面台の前で立ち尽くした。
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