それから

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 シャワーから流れるお湯だけが、時間の経過を表していた。お湯にのぼせているのか、西の体にのぼせているのかーー。  くちゅ、と、斎間はゆっくりと腰を動かしてみる。西が拒んだら、すぐにやめるつもりで。  だが、西は「あ……っ」と艶っぽい声を洩らしたのだった。それが合図だった。  斎間は相手の中をかき回すように、腰を使いはじめた。くちゅくちゅといやらしく、粘液と水の音がシャワー室に響く。 「な……んだ、よ……っ、それ……っ」 「ゆっくりのほうが、気持ちいいかなって……いや?」 「は、あ……っ。ふ、ァ……っ」 「いやだったらやめる。傷つけたくないから」 「あ、あ……っ」 「答えてよ、先生」 「あ……っ!」  中が急激にきつくなった。西の体がピクピクと痙攣する。  斎間は西の中心に触れた。固くなっていたそこの先端からは、ドクドクと精が解放されている。 「イッちゃったの?」 「う、るさ……っ」  相手の体内から自身を抜き取り、こちらを向かせて抱きしめた。脱力した顔と体が、たまらなかった。 「まだできる? おれもイキたい」 「年寄り扱い、すんな……」  ベッドへと戻り、西を組み敷く。  拭ききれていないシャワーの水滴が、互いの体を行き来する。  ベッドでは、すぐに繋がった。さっきとは違い、少しこちらのスピードに合わせてもらう。  斎間は夢中で腰を振った。 「はっ、はっ、はっ……き、もち……い」 「くっ、あっ、あっ」  ぐちゅぐちゅと、シャワー室での音より激しい水音が耳を刺激する。  目をつむって快楽をむさぼった。気持ちい、気持ちいい、気持ちいいーー。  気持ち良すぎて、涙が出そうになる。 「さ……い、ま……っ」
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