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「宗太、ごめんな。飛び出してったの、俺のせいだな。
あれはさ、校章に髪の毛絡まっちゃって、取ってたんだよ。
あの子はただのクラスメート。
俺が好きなのは、…宗太だから。」
「えへへっ。僕も。紳が好き。紳だけが好き。」
お互いの気持ちを伝え合って、両想いだってわかって、スゴく嬉しい!
えっ、もしかして、僕が紳の恋人?
きゃーっ!!嬉しすぎる!
紳の手のひらが僕の頭を撫でる。
温かくて、幸せでうっとりしちゃう。
髪を撫でていた手のひらが、僕の頬を摘まんだ。
「なにひゅんろ?いはいお!」
「そんな顔、すんなよ…。
ずっと、抑えてんだ…。襲うぞ…。」
「いいよ。紳なら、何されてもいい。」
「ばっ、バカ!煽るな!
宗太が18歳になるまで、手は出さない!」
「ちぇー、キスくらいしてくれてもいいのに。
ネコの時には、いっぱいしてくれたのにさ。」
紳の唇の柔らかさなら、知ってる。しっとりと吸い付く甘い香り。あぁ、懐かしい!
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