死にたくないよ

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『そう言われても…』 神様は口籠り、目を泳がせた。 病室に居たはずの僕らは、気付くと暗闇の中に立っていた。 遥か遠く、小さな光が見える。 『あの光の先に、彼は居るよ。 本当に、そばに居られれば、それだけで良いんだよね?』 力強く頷いて、神様の指差す光に向かって、歩き始めた。 先に進むにしたがって、体が小さくなって行く。 目前に光が広がり、眩しさに目を瞑った。身体中に血液が流れて行くような、酸素が充ちて行くような感覚。 『何コレ。』 僕はそう呟いたはずだった。
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