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「ランバート、いい加減拒まないと本当に二人に押し倒されるぞ」
「俺、押し倒される方なのか?」
ゼロスが呆れた様子で言うのに答えたランバートは、二人にも問いかける。すると二人はそれぞれ顔を見合わせて、首を捻った。
「俺は誘い込むけどその後は相手と気分次第」
「俺はどっちかと言うと、押し倒すけれど受け」
レイバンとハリーは、酒の勢いもあってか平気で自分の性癖を口にしている。当然視線はランバートにも向けられた。
「俺は気持ちが良ければどっちでもいい。レイプまがいでも、視姦でも、縛っても縛られても?」
「うわ、一番節操がない!」
なんてレイバンに言われて、後はゲラゲラ下世話に笑う。なんだか懐かしい感じた。
「やっぱり結構遊んでるな、ランバート」
「騎士団入ってからは慎ましいよ。元々そんなに性欲は強くないし、遊ぶのも誘われて。俺から誘った事なんて、多分ない」
コンラッドに話を振られて、ランバートは素直に答える。場数も踏んだし遊んだけれど、考えると誘った事はなかったな。誘いたいと思う相手にも巡り会っていないし。
「なんか、それも意外だね。引く手あまただったでしょ? いいって思う相手、いなかったのかい?」
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