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「ゼロス、俺も混ぜてよ。楽しそうだ」
「お前が来ると途端にややこしいんだがな」
「その分いい仕事するさ。なぁ、トレヴァーもいいだろ?」
「分かったから首! 首ぃ!」
悪戯を成功させて満足したのか、褐色の青年がパッと手を離す。そして静かにランバートの前に来ると、顔を無遠慮に覗き込んだ。
「第五師団のレイバン・ラングリッジ。よろしくね、ランバート」
「よろしく」
無遠慮で悪戯が好きそうな相手だ。けれど悪い感じは一切しない。癖は強そうだが、嫌いではなかった。
「はぁ、驚いた。ったく、そんな事しなくても誘おうと思ってたんだぞ」
「そりゃ良かった。俺だけ仲間はずれなのかと思って寂しかったんだよ」
「お前に寂しいなんて感情あったのか?」
ゼロスが呆れたように言うのに、レイバンは舌をペロッと出して「ない」と悪びれもせず言った。
「あと一人か。誰かいないかな」
そんな事を言いながらトレヴァーが辺りを見回す。そして程なく頼りない様子の少年を連れて戻ってきた。
「こいつ、第四師団のコナンって言うんだ。前に一回組んだことあってさ。一人なんだって。入れていい?」
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