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その日の昼食、気心の知れた仲間と食事を取ると自然と話は段位の話になる。そして当然、ランバートの段位がみんなの目を引く事になる。
「やっぱりね。ランバートが一番の出世頭だった」
そんな風にからかうのはレイバン。彼は青五位に落ち着いたらしい。
「ゼロスとコンラッド、ボリスは揃って青七位か」
「意外と良かったな。もう少し下に思っていたが」
三人もそれぞれ意外そうな顔をする。だがこれは最後の昇級試験の結果が加味されたものだろうと全員が納得できる。
「俺が青四位は納得ができん!」
「手加減と猪突猛進を直したら、段位上がるんじゃないの?」
吠えるように不満を口にしたドゥーガルドは青四位。加減を覚えろってことらしい。
そこを突っ込んだハリーは青六位。もう少し応急処置や薬学を学ぶように言われたらしい。
「僕もなんとか昇級できました」
と、少し恥ずかしそうに言うコナンは青四位。気の弱さと武力の低さが響いたようだが、最近は頑張っている。ランバートが時々、指南しているのだ。
「俺は青五位。トビーも同じってのが納得できないけどな」
「それは俺だって同じだ。お前と一緒なんて」
「いいじゃん、二人とも似たもの同士で仲良くしなよ」
なんてからかわれて、トレヴァーは嫌な顔をする。それを見るランバートは、なんとなく笑っていた。
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