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おどおどした少年の意見は聞いたのだろうか。そんな風に思えるくらい、少年は戸惑って俯いてしまう。なんとも気の弱そうな子だった。
「あの、僕なんてお役に立てませんし、誘ってもらうなんて…」
俯いたまま消え入りそうな声で言った少年を全員が見る。ランバートは少し前に出て、少年の肩を叩いた。
「よろしく、コナン」
驚いて上がった顔は、困惑と嬉しさに赤くなっている。見れば愛らしい少年だ。色の薄い肌に幼げな顔立ち。金の髪は手に柔らかく、大きな緑色の瞳は愛らしさがある。
ランバートの隣に並んだゼロスとレイバンが、頭を撫でて肩を叩く。受け入れる意思を感じたコナンは嬉しそうにはにかんだ。
「よし、これで揃った! 名前書きに行こうぜ」
トレヴァーを先頭に師団長達の所へ言ったランバートは、驚いた顔のファウストを見た。
多分、最後まで残ると思っていたのだろう。鼻を明かしたような気がして、少しうれしかった。
「これでチーム登録は終わり。これ、詳しいルールと注意事項ね。ちゃんと読んでおいてよ」
ウェインから紙を渡されてそれを読み込む。それによると、細かな注意が書いてあった。
ゲーム中に怪我をして欠員が出た時には速やかに審判に申し出て、医療府の治療を受ける事。そこでドクターストップがかかったときには、敗退チームから補充してもいいとの事。
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