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【おまけ3】寮生活の男の悩み
ゼロス達と親しくなったことで、ランバートはラウンジに顔を出す事が多くなった。酒を飲んである程度騒いでもいいこの場所は、色んな人間が多い。
だがこの日は少し事情が違う。ランバートは第五師団のドゥーガルドにほぼ無理矢理腕を引かれ、なぜか第五師団の一年目グループの中に入れられたのだ。
「えっと……なに?」
「ランバート、お前に一つ質問がある」
重々しく言うのは第五師団のシュテルという青年だ。昇級試験の二日目に戦った青年で、第五師団の中では比較的細く整った顔立ちをしている。
「ランバート、お前も男だから分かる話だと思う。だから聞こう。ズバリ、一発やりたくなった時はどうしてる!」
「………は?」
息巻いて言うことか、これが。
あきれ顔をしていると、側にいるレイバンがニヤニヤ笑っている。腕を引いて「まぁ、座れ」という仕草で招かれ仕方なく座ったランバートは、なぜこんな話をしているのかを聞きたかった。
「時々酒飲んでるとさ、こんな話になるんだよね」
「男たるものそんな日もある! でも悲しい寮生活じゃ、そう気軽な問題でもないだろう? そこで、何がベストな解決策かを模索しているわけだ」
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