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随分と大仰な言い回しをするドゥーガルドだが、ようは猥談だ。しかもなんだ、ベストな解決策って。
「先輩に聞いたけれど、これといった解決策が出てこなかった。大抵は安息日の前日に実家なり店なりに行って、適度に抜く。もしくは同室者にそれとなくにおわせて退室してもらう。そんなありきたりな方法だ」
「いや、いいんじゃないのか、それで…」
正直、ほかの解決策があるのか聞きたい。というか、こいつらは何を期待してここにいるんだ。
シュテルが熱く拳を握り、魂を燃やすような瞳を向ける。だから、この話題でなぜそんなに熱くなるんだこいつら。
「いいや、よくない! もっとこう…スリリングかつ画期的な方法があるはずだ!」
「アホだから聞き流していいよ、ランバート。所詮は詮無きことだし」
レイバンの呆れ顔に苦笑を返す。するとふと、何かを思いだしたように言葉を切り、レイバンが自主的に話し出した。
「三年目の先輩に聞いた話なんだけどさ。やっぱ、こういう話題で盛り上がったらしいんだ。そこで、風呂の時間に浴室で一発大会をすることにしたらしい」
随分恐ろしい事を考えたと、ランバートの笑みが引きつる。なんだその、集団大会。正直遭遇したいような、見た瞬間にいたたまれない気持ちになって逃げそうなだ。
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