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シュテルが気づき、他のメンバーも気づく。当然と言えば当然の流れだろう。第五師団は面白いくらいに体格差の開きがある。ドゥーガルドみたいに体が大きくいかにもな野獣系か、レイバンやシュテルのように体格普通の綺麗系か。純粋に力でいえば、野獣系に勝てる要素なんてない。
「確実にお前ら、はめられる側だよな」
「…この話、なしな」
「…おう」
青い顔をした綺麗系の面々が、一気にテンションを落とした。まぁ、萎えただろう。
「やっぱさ、同室の人にそれとなくお願いするか、いない隙にやるしかないのか」
「恋人がいれば一緒に出かけてその分イチャつくって手があるけどな」
恋人がいたってそこは切ないだろう。なんせどう頑張ったって、どちらも二人部屋だ。しかもそう毎回出かけるなんてこともできない。中には青姦という強者の話も聞くが、普通にノーマルな人間には難しい選択肢だ。
「あっ、相手に気づかれないようにこっそり抜くスリルってのはちょっとドキドキするかも!」
何を思ったかシュテルはそんな事を言い出す。そしてなぜかそれに乗っかる第五師団。こいつら、どれだけ飢えてるんだ。
「それ、少し変態プレイだよね」
「なんだよレイバン。お前、この話題になるといつもドライだよな。ないのかよ、妙にやりたくなる日」
「あるけど俺、同室の先輩と早々に契約結んだから」
「契約?」
ランバートが疑問になって問いかける。なんか、嫌な予感がした。
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