【おまけ3】寮生活の男の悩み

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 レイバンはニヤリと笑う。そして、「何だろうね」と濁したまま立ち上がり、ランバートの腕を引いた。 「んじゃ、俺は部屋に戻る。ランバートもこんなのに付き合ってないで、寝なよ」 「じゃあ、俺も行くわ」  これ幸いと逃げるようにその場を後にする背中に、第五師団のブーイングが聞こえた気がした。  レイバンはカラカラと愉快そうに笑っている。その隣で、ランバートは苦笑していた。 「お前、なんかやばいことしてないよな」 「ん?」  機嫌のいい猫のような瞳が愉快そうに細められる。眼鏡の奥で、楽しげに瞳がキラキラと光った。 「どんな契約したんだよ」 「あぁ、あれね。先輩も俺も独り身だから、相手が欲しくなったらやろうって話。勿論、恋人が出来れば後腐れなく止める。そういう契約」 「やっぱり、その手の契約か」  溜息が出るが、なんとなく想像出来た事だ。 「ランバートは?」 「ん?」 「同室、ラウル先輩だろ? 先輩に言って、出てもらうのか?」  レイバンはラウルの恋人がシウスである事を知っている。だからこそ、疑問に思ったのだろう。  苦笑して、首を横に振る。そしてこっそりと対処法を教えた。 「どうしようもない時には、熱が冷めるまで外を散歩したり、素振りしてるんだよ」 「何その健全すぎる方法!」     
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